
IntegrateCloudのAI Chatbot Assistantは、エージェント向けの無料のZendeskサイドバーアプリです。管理者がWebサイトやドキュメントのURLを指定するとクローラーがそれを読み込み、エージェントはチケットサイドバーで質問して、ソースリンク付きの回答を得られます。Zendeskの掲載ページでは、バージョン1.0、インストール数5件未満、評価はまだなしと表示されています。
価格は$0ですが、アプリにはAIが付属していません。自分のチャットボットバックエンドのURLを、自分で管理するHTTPSサーバー上で動かして入力する必要があり、エンベディングと回答はそのバックエンドが行います。つまり実際のコストは、サーバー、AIプロバイダーの請求、そして両方を稼働させ続ける人手です。私の結論は、すでに自前の検索サービスを運用していて、Zendesk側のフロントエンドだけが欲しい技術チームなら一見の価値あり、というものです。それ以外の方にとっては、製品というよりキットです。
質問されるのを待つのではなく、チケットの対応そのものを行うAIをお求めなら、eeselのAIヘルプデスクチームメイトがZendesk内でそれを行います。Adverscaleでは、サポート担当者が社内メモで@eeselと入力すると、チームメイトが顧客に回答し、1か月で約2,400件のZendeskチケットを処理しました。
IntegrateCloud AIチャットボットとは?
IntegrateCloudは、ZendeskのチケットをJira、Azure DevOps、Asana、GitHubと同期するコネクタで知られる小さな会社です。そのAI Chatbot Assistantは比較的新しいサイドプロジェクトで、チケットサイドバーアプリです。キャッチコピーは「AI assistant for agents. Train on URLs for instant answers with sources.」です。

私は仕事でAIエージェント機能を開発しているため、「チャットボット」アプリではまずモデルがどこにあるのかを確認します。このアプリの答えは珍しく、アプリ内のどこにもありません。マーケットプレイスの掲載ページ全体、インストール手順、IntegrateCloudのヘルプセンター、掲載ページに付属するスクリーンショットを読みました。バックエンドを立てて実際のチケットで動かしたわけではないため、動作についての記述はIntegrateCloudが公開・提示している内容に基づきます。
掲載ページから分かる主な情報は次のとおりです。
| 項目 | 掲載ページの記載 |
|---|---|
| 価格 | Free integration |
| バージョン | 1.0、最終更新2026年4月22日 |
| インストール数 | 5件未満 |
| 評価 | No Ratings |
| 対応製品 | Zendesk Support |
| カテゴリ | AI and Bots |
| 開発元 | Integratedcloud(メールとintegratecloud.com経由でサポート) |
| AIモデル | 付属なし。バックエンドURLを自分で用意 |
掲載ページの開発元名は「Integratedcloud」と綴られていますが、会社のサイトはIntegrateCloudです。Jira、Slack、Azure DevOpsのコネクタが並ぶ「More apps by Integratedcloud」セクションから見て、同じ発行元と思われます。
IntegrateCloud AIチャットボットの仕組みは?
アプリのチケットサイドバーにはTrain BotとChat Botの2つのボタンがあり、重要な処理はすべて1つの設定が担っています。

内部の仕組みは検索拡張生成です。ページをクロールしてテキストをエンベディングに変換し、エージェントが質問したときに最も近いチャンクを取り出して、モデルがそれをもとに回答を書きます。注目すべき設計上の選択は、IntegrateCloudがこのパイプラインのうちZendesk側の端だけを作っている点です。掲載ページのデータ開示には、ページのテキストは「is sent to the user-configured backend URL for embedding and indexing」であり、「No data is stored by IntegrateCloud.」と書かれています。
Train Bot:URLをクロールする
Train Botの画面では、Webサイトの URLを1行に1つずつ入力します。掲載ページによると、クローラーはリンクを「up to your chosen depth」までたどり、バックグラウンドで実行され、ジョブの停止、再開、キャンセルができます。スクリーンショットには、Max pagesが100、Max depthが5、「Crawl same-origin only」トグルがオンというコントロールが表示されています。

気になった点は2つです。1つ目は、ソースがURLのみであることです。ファイルのアップロード、Google DriveやConfluenceとの連携、過去のZendeskチケットからの学習といった選択肢は示されていません。サポートチームの実際の回答の多くは、過去のチケットにあります。2つ目は、公開ヘルプセンターなら問題なく使えますが、ログインの裏にあるもの(社内wikiや非公開のドキュメントサイトなど)は、自分のバックエンドが到達できるかどうかによる点です。
Chat Bot:サイドバーで質問する
Chat Botパネルはシンプルなチャットボックスです。学習前は「Train me using website URLs, then ask a question.」と表示されます。学習後は、エージェントが自然な言葉で質問し、掲載ページによればボットは「answers using your specific content and provides source links for verification.」とのことです。

ソースリンクは、この設計で最も優れた点です。エージェントはクリックして回答を確認してから顧客に貼り付けられるため、ボットが推測しているときには非常に重要です。一方、掲載ページに示されたすべての内容から判断すると、このパネルは、エージェントが開いているチケットを読むこと、返信を入力欄に下書きすること、タグやフィールドを操作することはしません。エージェントが質問をコピーして入力し、回答をコピーして取り出すことになります。
カスタムバックエンド:自分で作る部分
インストール手順は短く、率直です。「enter your Chatbot backend URL in app settings」と「Ensure your backend is running on an HTTPS-enabled server and is reachable from Zendesk.」とあります。掲載ページでは、これを「your preferred AI/embedding service」への接続と呼んでいます。

そのバックエンドがどのような形でなければならないのか(公開すべきエンドポイント、クローラーが送るリクエスト形式、リファレンスサーバーの有無)について、IntegrateCloudによるドキュメントは見つかりませんでした。それがなければ、「無料」とは、アプリが通信するサービスをあなたか開発者が作ることを意味します。インストールをクリックする前に知っておくべき最大のポイントです。
IntegrateCloud AIチャットボットの料金は?
アプリのインストールは無料です。IntegrateCloud自身のサイトにはチャットボットの公開価格がなく、料金ページはコネクタアプリ向けの料金計算ツールです。したがって正直な答えは、「アプリは$0、それにバックエンドの費用が加わる」です。IntegrateCloudがほかの製品でいくら請求しているかの目安として、同社のページに掲載されている内容は次のとおりです。
| IntegrateCloudの製品 | 掲載価格 | 出典 |
|---|---|---|
| AI Chatbot Assistant (Zendesk) | Free integration | Zendesk Marketplace |
| ChatGPT AI By IntegrateCloud(以前のZendeskアプリ) | Free integration | Zendesk Marketplace |
| Asana Integration By IntegrateCloud | 月額$99.00 | Zendesk Marketplace |
| Jiraインテグレーション、Plusプラン | 月額$149、最大5ユーザーまで | IntegrateCloud Jira plans |
| Jiraインテグレーション、Premiumプラン | 月額$299 | IntegrateCloud Jira plans |
| プレミアサポート、2時間SLA | 月額$50追加(無料枠:6〜12時間) | IntegrateCloud help center |
バックエンドの費用は、何を動かすかで完全に変わります。ホスト型モデルを使う場合は、エンベディングと回答の両方についてトークン単位でプロバイダーに支払い、さらにサーバーとベクトルストアのホスティング費用がかかります(一般的な選択肢の1つは、OpenAI APIの料金のガイドで内訳を解説しています)。オープンモデルを自前でホストする場合は、費用がハードウェアに移ります。どちらの場合も、構築と保守にかかるエンジニアの工数が加わります。Zendesk Copilotをすでに利用しているチームは、Zendeskの料金ページで年払いのエージェント1人あたり月額$50と掲載されているこのアドオンで、何も運用せずにエージェント向けAIを利用できます。
IntegrateCloudについてユーザーは何と言っている?
このアプリを評価した人はまだいません。掲載ページには「No Ratings」とあり、Reddit、G2、Xでの議論も見つかりませんでした。最も近い手がかりは2か所ありますが、どちらも注意が必要です。
1つ目は、IntegrateCloudの以前のAIアプリ、ChatGPT AI By IntegrateCloudです。これは別の製品で(Zendeskのヘルプセンターで学習、バージョン2.0、最終更新2025年4月3日、インストール10件以上)、マーケットプレイスにある唯一のレビューは2年以上前のもので、スペイン語で「no funciona en nuestra cuenta」、つまり自社のアカウントでは動かなかったと書かれています。掲載ページのスクリーンショットの1枚には、チャットウィンドウ内に「Powered by SiteGPT」というフッターも表示されており、このアプリがサードパーティのチャットボットビルダーをラップしたものだと考えられます(このツールについては、SiteGPTの料金の解説をご覧ください)。

2つ目は、CapterraのIntegrateCloud企業プロフィールで、62件のレビューから4.6、使いやすさが4.6、カスタマーサービスが4.7です。これらのレビューはチケットコネクタに関するもので、チャットボットについてではありませんが、チームと仕事をする際の雰囲気は分かります。

評価の多くは、サポートとエンジニアリングの橋渡しに関するものです。
"IntegrateCloud makes it easy to connect Freshdesk tickets with Asana tasks, which significantly improves collaboration between our support and dev-ops teams."
また、汎用の自動化ツールと比べたときにコスト面も話題になります。Zapierから乗り換えたあるレビュアーは、「It was cheap and much better than the expensive options out there.」と書いています。不満は、システム間でのデータの受け渡しの粗さに関するものです。
"When the integration pushes the FreshService ticket into DevOps, the formatting can be messed up and then you need to spend extra time fixing the formatting in DevOps."
複数のレビュアーがインターフェースにも触れており、あるレビューでは「Not the most aesthetic integration」、別のレビューでは「UI can be a bit more attractive」とあります。これはチャットボットのスクリーンショットに見える、機能的だが飾り気のないパネルと一致します。
IntegrateCloud AIチャットボットのメリットとデメリット
IntegrateCloudが公開しているすべての情報を確認したうえでの、私の整理です。

メリット
- Zendeskマーケットプレイスで無料。IntegrateCloudからのシート課金や利用料はありません。
- 回答にソースリンクが付くため、エージェントは返信前に確認できます。
- AIを自分で選べ、データを自社のインフラ上に置けます。厳しいデータ規則があるチームには大きな利点です。
- クローラーのコントロールが適切です。ページ数の上限、深さの上限、同一オリジンのトグル、停止と再開ができるバックグラウンドジョブがあります。
デメリット
- AIは含まれません。バックエンドは自分で構築してホストする必要があり、公開仕様も見つかりませんでした。
- エージェント向け専用です。顧客への回答、返信ボックスへの下書き、チケットへの操作はできません。
- ドキュメントで確認できる知識ソースはURLクロールのみで、バックエンドが対応しない限り、過去のチケット、マクロ、社内ドキュメントは使えません。
- バージョン1.0でインストールは5件未満、レビューもなく、以前のChatGPTアプリの唯一のレビューは動かなかったというものでした。
- 無料サポートの対応はIntegrateCloudのヘルプセンターによると6〜12時間で、2時間SLAは月額$50の追加です。
IntegrateCloud AIチャットボットはどんな人に向いている?
私が選ぶのは、1つの状況に限られます。すでに検索サービスを運用していて(ドキュメントサイト用にエンジニアが作ったものなど)、エージェントにZendeskを離れずにそれを呼び出させたい場合です。その場合、IntegrateCloudならZendeskサイドバーアプリをゼロから作る手間が省け、価格も妥当です。
エージェントの仕事を肩代わりするAIを探しているなら、見送ります。サイドバーのQ&Aボックスでは、エージェントがアプリを開き、質問を考え、回答を読み、返信を書く流れは変わりません。これが、エージェントアシストと、チケットの対応そのものを行うAIとの差です。

Zendesk標準の機能を使いたい場合、選択肢は、エージェント向けのZendesk Copilotと、顧客向けのZendeskのAIエージェントです。Copilotはエージェント1人あたり月額$50のアドオンで、Zendeskの料金ページでは、無料枠を超えたAIエージェントの解決件数は、コミット契約で$1.50、従量課金で$2.00とされています。
サードパーティのツールを比較するなら、次はZendesk向けベストAIのまとめをご覧ください。価格が気になってこのアプリにたどり着いた方は、無料の方法を紹介した無料のZendesk AIチャットボットのガイドが参考になります。
eeselは同じ仕事をZendeskでどう行う?
私はeeselのエージェント側の開発に携わっているため、違いを具体的に説明します。eeselはAIヘルプデスクチームメイトで、Zendeskインテグレーションを通じてZendeskに接続し、ホストするものは何もありません。ヘルプセンター、過去のチケット、連携したドキュメントから学習し、各チケットを読んで返信を下書きまたは送信し、社内メモを残して、必要な場面では担当者に引き継ぎます。

3社のZendesk導入事例で、活用の幅が分かります。
- エージェントが呼び出す。Adverscaleは、1つのZendeskから米国のパスポート申請サービスをいくつも運営しています。エージェントが社内メモに@eeselと書くと、チームメイトのEmilyが引き継ぎます。2026年8月8日から9月8日の間に、約2,400件のチケットを処理し、約1,600件の返信を送り、約2,700件の社内メモを残しました。返金は必ず担当者に回されます。
- IntegrateCloudのクローラーのように、Webサイトのページで学習。Lesson Proは、約4,000件のチケット、記事、Webページ(Zendeskから約2,100件、自社サイトから約1,900件)をもとに回答します。1か月で2つのZendeskアカウントにまたがって約1,900件のチケットに対応し、チームが承認するための返信を約560件下書きしました。
- 社内のランブックで学習。Cactus Club Cafeでは、飲食店のテクニカルサポートに使われています。1か月で約750件のZendeskチケット、790件の返信下書き、約1,650件のランブックとポリシーの参照がありました。
eeselは、チケットについての質問に答えるだけでなく、AIにチケット対応そのものをさせたい場合に適しています。トライアルが終わると無料ではなく、eeselの料金は、チケットまたはチャット1件が1クレジットで、100クレジットの無料お試しのあと、500クレジットで月額$299からです。エージェント向けのドキュメント検索ボックスだけが必要で、エンジニアもいるのであれば、IntegrateCloudのほうが安く済みます。
IntegrateCloud AIチャットボットについての私の結論
IntegrateCloudのAI Chatbot Assistantは、自分で作るAIのための無料のZendeskフロントエンドです。設計は理にかなっています(クロールの制御、ソースリンク、データは自社に残る)が、バージョン1.0、インストール5件未満、レビューなし、バックエンドの公開仕様もないため、まだ初期段階のキットです。ほとんどのサポートチームには5点満点で2.5点、すでにバックエンドを持っていてZendeskエージェントワークスペースに組み込みたいだけのエンジニア主導のチームには、試す価値があると評価します。
質問に答えるのではなく返信を下書きしてくれるZendesk AIをお望みなら、eeselは数分でZendeskに接続でき、すでに解決したチケットから学習し、本番のチケットに触れる前に過去のチケットでシミュレーションできます。100クレジットで無料のeeselをお試しください。
よくある質問
IntegrateCloud AIチャットボットは無料ですか?
Zendeskマーケットプレイスでは、IntegrateCloudのAI Chatbot Assistantは無料のインテグレーションとして掲載されています。ただし、アプリには自分でホストするチャットボットバックエンドのURLが必要なため、AI、エンベディング、サーバーの費用は自社の請求に上乗せされます。ほかの無料の方法は、無料のZendesk AIチャットボットのガイドで紹介しています。
IntegrateCloud AIチャットボットはZendeskで何をしますか?
Zendeskのチケットサイドバーに、Train BotとChat Botのパネルを追加します。管理者がWebサイトやドキュメントのURLをクロールし、エージェントが質問すると、ソースリンク付きで回答が返ります。これはエージェントアシストのツールであり、顧客向けのZendeskチャットボットではありません。
IntegrateCloud AIチャットボットは顧客に返信しますか?
このアプリではしません。掲載内容ではチケットサイドバーにいるエージェント向けのアシスタントと説明されているため、返信の作成と送信は担当者が行います。顧客に直接回答するボットについては、Zendesk AIエージェントのレビューや、eeselのZendeskインテグレーションをご覧ください。
IntegrateCloud AIチャットボットのレビュー評価は高いですか?
まだ評価はありません。Zendeskの掲載ページには評価がなく、インストール数は5件未満です。IntegrateCloudという会社自体はCapterraで62件のレビューから4.6を獲得していますが、それらはJira、Azure DevOps、Asanaのコネクタに対するものです。実績の長いツールを比較したい場合は、Zendesk向けベストAIのまとめをご覧ください。
IntegrateCloud AIチャットボットはZendesk Copilotとどう違いますか?
ZendeskはCopilotを、年払いでエージェント1人あたり月額$50と掲載しており、返信の提案や要約がエージェントワークスペースに組み込まれています。IntegrateCloudのアプリは掲載上は無料ですが、クロールしたURLからの質問への回答しかできず、AIは自分で運用する必要があります。詳しくは、Zendesk Copilotの解説とZendesk AIの料金ガイドをご覧ください。
IntegrateCloud AIチャットボットでは、データはどこに送られますか?
掲載内容によると、クロールしたページのテキストは、エンベディングとインデックス作成のために設定したバックエンドURLへ送られ、エージェントの質問も同じバックエンドへ送られます。IntegrateCloudはデータを保存しないとしています。管理面では良い点ですが、セキュリティ対応は自社の責任になります。確認すべき点は、ZendeskのAIデータプライバシーの記事で解説しています。
IntegrateCloud AIチャットボットに代わるZendesk向けの良い選択肢は何ですか?
質問を待つのではなく、チケットの対応そのものを行うAIをお探しなら、eeselのAIヘルプデスクチームメイトがZendesk内で動作し、過去のチケットから学習して、返信を下書きまたは送信します。100クレジットの無料枠のあと、プランは500クレジットで月額$299からです。ほかの候補は、Zendesk AIの代替ツールの一覧をご覧ください。