
Gorgiasの料金体系が実際どう機能するか
数字の前にまずモデルを見ておこう。Gorgiasは従来型ヘルプデスクの多くと違い、エージェント席数では課金しない。そのキャッチコピーは「人員数ではなく成長に合わせてスケールする料金」で、これはまさに課金ロジックそのものだ。月ごとの請求対象チケット数に対して支払い、ほとんどのプランではその上にユーザー数無制限か非常に高い上限が付いてくる。
これは成長中のEコマース向けヘルプデスクチームにとって本当にありがたい仕組みだ。ブラックフライデー用に季節限定のエージェントを追加しても、請求は会話数を追うものであって人数を追うものではないため、料金は変わらない。裏を返せば、コストがサポート需要という自分では一部しかコントロールできないものに紐づいてしまうということで、これはまさに小規模チームが直面する緊張関係だ。
ここでの「請求対象チケット」とは、メール、ライブチャット、Instagram、WhatsAppなど、どのチャネルであっても、人間のエージェント、ルール、またはAI Agentから返信を受けた1件の会話を指す。メッセージのやり取りが何往復あっても1つの会話は1回としてカウントされるが、長い無応答期間の後の返信は新しい請求対象チケットとして再オープンされることがある。ニュースレター、スパム、自動応答はフィルタリングされてカウントされない。
計算する前に指摘しておくべきひとつの癖がある。Gorgias自身の料金ページには、わずかに異なる二種類の見出し価格が表示されている。プランカードには「〜から」の価格(10ドル/50ドル/300ドル/750ドル)が年間契約を月割りにした料金として掲載され、一方で機能比較表には月間契約の料金(10ドル/60ドル/360ドル/900ドル)が載っている。その差は年間割引分で、おおよそ2か月分無料に相当する。以下では年間の「〜から」の数字を基準として使い、関係する箇所では月間契約の料金にも触れる。
2026年のGorgiasプラン階層
セルフサーブの全ラインナップと、カスタムのEnterpriseプランを紹介する。以下はGorgiasの料金ページに直接掲載されているプランカードの(年間換算の)価格だ。
| プラン | 〜から(年間) | 月間契約料金 | チケット数/月 | ヘルプデスク超過料金 | 含まれるAI Agent解決数 | ユーザー席数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Starter | 10ドル/月 | 10ドル/月 | 50 | 0.40ドル/チケット | 0 | 3 |
| Basic | 50ドル/月 | 60ドル/月 | 300 | 40ドル/100チケット | 60 | 500 |
| Pro(推奨) | 300ドル/月 | 360ドル/月 | 2,000 | 36ドル/100チケット | 600 | 500 |
| Advanced | 750ドル/月 | 900ドル/月 | 5,000 | 36ドル/100チケット | 2,500 | 500 |
| Enterprise | カスタム | カスタム | 5,000+ | 32ドル/100チケット | カスタム | 500 |
表だけでは分からない、知っておく価値のある点がいくつかある。Starterはユーザー席数が3席に制限されている唯一のプランであり、売上統計機能がない唯一のプランでもあるため、実質的には創業者1人か超小規模チーム向けの階層だ。Basic以上では席数は500に増える。売上統計はProから、専用メールサーバーはAdvancedから利用でき、無制限のHelp CenterやAPIレート制限の引き上げ(下位プランの2リクエスト/秒に対して4リクエスト/秒)はEnterpriseでしか手に入らない。
この表からは分からないのが、価格の跳ね幅がいかに急かということだ。チケット枠が300から2,000、5,000へと上がるのに合わせて、料金は50ドルから300ドル、750ドルへと跳ね上がる。緩やかな中間層がないため、月600チケット程度のブランドは、使い切らない容量にProの料金を払うか、Basicのまま超過料金を払い続けるかという板挟みになる。

自社のボリュームを各プランと照らし合わせたい場合は、Gorgiasプラン比較とGorgias Basicプランのガイドがそれぞれの内容を行ごとに詳しく解説している。
Gorgias AI Agentの料金:見落とされがちな部分
このセクションは2回読む価値がある。Gorgias AI Agentはプラン料金に含まれていない。どのプランを使っていてもその上に乗る従量制アドオンで、完全に解決した会話ごとに課金される。
- 年間契約では1解決あたり0.90ドル
- 月間契約では1解決あたり1.00ドル
- 課金対象は、AIが人間の介在なしに完全に対応したやり取りのみ。自動解決から72時間以内に購入者が人間の対応に到達した場合は、AI解決としてではなく通常のヘルプデスクチケットとしてのみ課金される。
- プランに含まれる解決数を超えるAI Agentの超過対応は、1件あたり約1.50ドルが別途課金される。
AI Agent自体の性能は高い。10億件を超えるEコマースの会話で事前学習されており、購入前後のFAQ対応、返品・返金対応、注文やサブスクリプションの変更、動的な割引の生成、商品レコメンドまでこなす。すべてメールとチャットで、トーンとガードレールを設定できる。

ここからが、請求額を静かに膨らませる部分だ。AI Agentの各解決は請求対象のヘルプデスクチケットとしても同時にカウントされる。つまり自動化された1件の回答が二つのメーターに同時に計上される。0.90ドルの解決を1件消費すると同時に、プランのチケット枠も消費(または超過)するのだ。厳密には隠れた料金というわけではなく、ドキュメントにはきちんと記載されているが、購入者が予算を組む際に最もよく見落とす点だ。

この二重カウントこそが、GorgiasのAI料金と、他社で見られるよりフラットな解決単位の料金モデルとの構造的な違いだ。だからこそ契約前にGorgias AI料金計算ツールを回してみる価値がある。見出しの0.90ドルは話の半分に過ぎない。
実際に支払う金額:試算例
見出し価格は簡単だが、大事なのは実際の請求書だ。現実的な3つのシナリオを試算してみよう。以下はすべて年間契約(AI料金0.90ドル)を前提とする。
シナリオ1、小規模ストア、軽いAI利用。月間約250チケットの創業者主導のブランドで、そのうち100件程度をAIで自動化すると想定する。Basicプラン(50ドル/月、300チケット、AI解決60件込み)が必要になる。AI解決100件は含まれる60件を超えるため、約1.50ドルの超過解決40件分として60ドルが加算される。月額の概算合計は約110ドル/月で、解決分は300チケット枠にもカウントされるが、そちらは問題なく収まる。
**シナリオ2、成長中のブランド、AIを多用。**月間約1,000チケットで、AIにできるだけ多く、例えば1,000件すべてを処理させたいとする。Proプラン(300ドル/月、2,000チケット、AI解決600件込み)が必要になる。AI解決1,000件は超過解決400件を意味し、約1.50ドルで600ドル。合計で300ドル+600ドル=約900ドル/月となり、1,000件の解決は2,000チケット枠に余裕を持って収まる。
含まれる分の計算を抜きにAI解決を一律の定価0.90ドルで考えたい場合、1,000×0.90ドル=900ドルを300ドルの基本料金に上乗せすると、同じく約1,200ドルという範囲に落ち着く。どちらの計算方法でも、AIが支配的なコスト項目になる。

シナリオ3、拡大中のチーム。月間約4,000チケットで積極的な自動化を行う場合、Advancedプラン(750ドル/月、5,000チケット、AI解決2,500件込み)が対象になる。3,000件を自動化すると超過解決500件分、約1.50ドルで750ドル。合計は約1,500ドル/月で、SMS、Voice、その他のアドオンを含まない金額だ。
このパターンは一貫している。プラン料金は小さな数字にすぎず、実際に請求額を決めるのはAI解決のボリュームだ。自動化が成功すればするほど支払いは増えるという、Gorgiasにとっては正しいインセンティブであり、あなたにとっては予算編成の頭痛の種になる仕組みだ。
超過料金、アドオン、そしてプランカードに載らないコスト
正直なGorgiasの料金試算に含めるべき項目がほかにもいくつかある。
- **ヘルプデスク超過料金。**チケット枠を超えた分は、Starterの0.40ドル/チケットからEnterpriseの約0.32ドルまで、固定のチケット単価が課金される。超過料金のランレートより上位プランの方が安ければ、Gorgiasはアップグレードを促してくる。
- **SMSとVoice。**どちらも基本プランに加えて、選択したチケット量に応じて課金されるアドオンチャネルだ。電話やテキストがサポートの中核であれば別途予算を組んでおくべきで、Gorgiasの電話連携ガイドがVoiceの内容を解説している。
- **自動化アドオン。**AI Agentとは別に、GorgiasはFlowsとOrder Management向けの自動化アドオンを販売している。セルフサーブの注文状況ボットによる対応の一部は、有料のAI解決を経由せずにここで処理されるため、うまく設定すれば実際にコストを抑えられる。
その流れで言うと、すべてが有料のAI解決である必要はない。GorgiasのOrder Managementとセルフサーブウィジェットを使えば、購入者は請求対象のやり取りを一切発生させずに注文追跡、返品開始、キャンセルができる。「注文はどこですか」といった最もボリュームの多い質問をこうした仕組みに任せることは、AI料金を抑える数少ない手段のひとつだ。

支払いに対して得られるもの:サポート階層
本当にありがたい点がひとつある。サポートレベルはプラン料金に縛られておらず、ストアの売上に応じてスケールする。すべての階層で24時間365日のメールとチャットサポートが受けられる。
| サポート階層 | 対象条件 | 提供内容 |
|---|---|---|
| Standard | ブランドの年間売上が300万ドル以下 | 24/7メール+チャット、Academy、Community、Help Center、ウェビナー |
| Specialist | ブランドの年間売上が300万〜2,000万ドル | Standardの全内容に加え、Product Specialistが付く |
| Dedicated | ブランドの年間売上が2,000万ドル以上、または契約額4万ドル以上 | 24/7の優先サポート、専任1対1のCSM、1対1の導入・オンボーディング支援 |
つまり急成長中のブランドは、Gorgiasへの支払い額ではなく、ShopifyのGMVに基づいて専任CSMを得られる。これはほとんどのエンタープライズ向けヘルプデスクより公平な仕組みだ。
コンプライアンス面では、Gorgiasは購入者が気にする基本項目をカバーしている。GDPRとCCPA、保存時および転送時の暗号化、GoogleおよびMicrosoftによるSSO、監査ログ、そして米国・EU・オーストラリアのデータレジデンシーに対応したGoogle Cloudホスティングだ。注意点として、料金ページのFAQではSOC 2やISO 27001の認証取得を公式には明記していないため、調達プロセスで明示された監査認証が必要な場合は契約前に確認しておこう。データ面についての詳細はGorgiasとGDPRガイドを参照。
Gorgias AIの料金は本当に見合うのか
このモデルを掘り下げた末にたどり着いた結論はこうだ。Gorgiasは優れているし、高価でもあり、その両方は同じ理由から成り立っている。深いShopify統合はこのカテゴリーで最良であり、その対価を払っているということだ。
コミュニティの意見は明快なルールに収束している。GorgiasとZendeskを比較検討するRedditスレッドで、Eコマース歴10年のある運営者はこう述べている。
「Eコマースに10年以上関わってきた自分なら、正直こう決める。チケットの40%以上がShopify操作を必要とするならGorgiasに傾く。ほとんどが会話中心のサポートならZendeskで十分。」
これはr/CRMのu/cavalry18の投稿で、私たちが見つけた中で最も有用な整理の仕方だ。返金、キャンセル、住所変更、注文変更がチケットのかなりの部分を占めるなら、Shopifyのライブコンテキストを持ったエージェントがチケット内でその作業をこなしてくれることは割高分に見合う。チケットが大半「カナダには発送してますか」といった内容なら、送り迎えのためにフェラーリを買っているようなものだ。
価格への反発も同じくらい一貫している。同じスレッドはこうした声であふれている。
「Shopifyのワークフローに深く入り込んでいるならGorgiasは最高。難点は、ボリュームが増えるにつれて料金があっという間に膨らむこと。」
これはu/ShoddyPut8089の投稿で、「ボリュームが増えるにつれてあっという間に膨らむ」というのは、まさに上で試算したAI解決のダイナミクスそのものだ。G2ではGorgiasは今も560件超のレビューで5点中4.6点という高評価を維持しており、使いやすさとShopify統合への称賛が中心なので、その評価は本物だ。摩擦が生じるのはほぼ常に請求書のところである。
私たちも価格ショックが実際に起きる場面を見てきた。ある米国の水着ブランドは、AIのテストチャットを12回成功させ、エージェントの動作に満足していたが、請求ページを見た瞬間に2件のキャンセル申請を出した。プロダクト自体はうまく機能していたのに、料金の計算は現実との接触に耐えられなかったのだ。ここから得られる教訓は、Gorgiasが割高だということではなく、デモに惚れ込む前にAI解決のコストをきちんと試算しておく必要がある、ということだ。
より予測しやすいモデル:GorgiasとeeselAIの比較
解決単位とチケットの二重カウントが不安なら、一律の従量制モデルがどう比較されるかを見る価値がある。eesel AIは既存のスタック(Gorgias、Zendesk、Freshdesk、Shopifyを含む)に重ねて使うAIヘルプデスクエージェントで、下敷きとなるプラン階層なしに、1解決あたり一律料金を課金する。
| Gorgias AI Agent | eesel AI | |
|---|---|---|
| 料金モデル | チケット制プラン + 解決単位のAIアドオン | タスク単位の従量課金、プラットフォーム料金なし |
| 参入価格 | 10ドル/月のプラン(AIは別途課金) | 50ドル使用するまで無料、以降は0.40ドル/タスク |
| AI解決1件あたりのコスト | 0.90ドル(年間)/1.00ドル(月間) | 0.40ドル |
| 二重カウント | 各解決がチケットとしても課金される | 1タスク=1課金 |
| 月間1,000件のAI解決 | 約1,200ドル(Pro基本料金+解決料金) | 400ドル |
| 席数料金 | なし | なし |
月間1,000件の解決では、およそ400ドル対約1,200ドルという差になる。このトレードオフは正直なもので、Gorgiasは統合された1つのプロダクトとして最も緊密なShopifyネイティブのヘルプデスク体験を提供する一方、eeselのようなツールはAIボリュームが支配的なコスト要因であり、現在のヘルプデスクを維持したい場合により良いコストパフォーマンスをもたらす。選択肢を幅広く比較したい場合は、Gorgiasの代替ツールと最安のAIヘルプデスクアプリのガイドが並べて紹介している。

予測可能なAIサポートコストならeeselを試してみよう
Gorgiasの AI料金がためらいの理由になっているなら、eesel AIは真逆の発想で作られている。1解決あたり一律0.40ドル、プラン階層なし、席数料金なし、二重カウントなしで、請求書が二つではなく一つの数字だけを追う仕組みになっている。既存のヘルプデスク(Gorgiasも含む)とナレッジソースに接続でき、本番稼働前に過去のチケットに対してシミュレーションを実行し、実際に何を対応でき、いくらかかったかを正確に確認できる。開始時には50ドル分の無料利用枠があり、クレジットカードは不要だ。
統合された体験そのものを求めているなら、eeselはGorgiasのネイティブなShopify受信箱の代わりにはならない。しかし1ドル単位まで予測可能なコストでAIによるチケット自動化を求めているなら、こちらの方がすっきりしたモデルだ。詳細はeeselの料金ページで確認できる。
よくある質問
2026年のGorgiasの月額料金はいくらですか?
Gorgias AI Agentの料金体系は?
小規模なShopifyストアにとってGorgias AIの料金は見合いますか?
Gorgiasの超過料金とは何ですか?
Gorgias AIの料金よりも安い代替手段はありますか?

Article by
Riellvriany Indriawan
Riell is a designer and writer at eesel AI with about two years of experience researching CX platforms, AI chatbots, and helpdesk software. She combines her design background with a sharp eye for how these tools actually look and feel in practice — making her comparisons unusually visual and user-focused.








