
GPT-5.6-Cyberには公開価格がなく、近いうちに出るとも思えません。OpenAIの公開API料金表には、専用モデルの下にCyberの行は確かにあります。ただしそこに載っているモデルは2世代前のgpt-5.4-cyberで、入力、キャッシュ入力、出力の列は文字どおり空のダッシュです。つまり、ローンチにページが追いついていないわけではありません。OpenAIは何世代も前から料金表にCyberの行を置いたまま、一度も数字を入れていません。
答えはこれがすべてで、あとは回避策です。役に立つのは公開されている情報です。標準ティア・短いコンテキストで、100万トークンあたりSolは入力$5・出力$30、Terraは$2と$12、Lunaは$0.20と$1.20です。GPT-5.6-CyberはSolをベースにしているため、Solの料金が手元で唯一、根拠のある基準値になります。
予算に使う前に一点注意があります。OpenAIは、CyberがSolより大きな推論予算を使い、同じタスクでより多くのトークンを消費すると述べていますので、単価が同じでも請求額は大きくなります。また、請求額を最も大きく左右するサービスティアとコンテキスト長は、どのモデルを選ぶかとは無関係です。
短い答えと、この質問が繰り返される理由
私は数年間、人々が実際に検索窓に入力する言葉を見てきましたが、「gpt 5.6 cyber pricing」はかなり特殊なタイプの検索です。暇つぶしの好奇心ではありません。予算の行を埋めなければならず、いくらかかるのか聞かれ、木曜までに数字が必要な人の検索です。
正直な答えはこうです。今日の時点で、OpenAIから数字を得ることはできません。GPT-5.6-Cyberに到達できるのは、Daybreakプログラムの申請者審査つきティアであるDaybreak Redだけです。アクセスは購入するのではなく付与されます。プランのページも、呼び出せるモデルIDも、料金もありません。
これはファミリーの他のモデルとは商業的な形が異なります。Sol、Terra、Lunaはセルフサービスで、APIキーを取得してトークン単位で課金されます。Cyberは条件つきの承認であり、その条件をOpenAIは公開していません。
ただし、これはモデルが未リリースという意味ではありません。GPT-5.6レビューが扱うのは、今日呼び出せるファミリーです。Cyberはすでに出荷され、名前の挙がった企業で使われていて、それでも価格が付いていません。
編集者のKatelinは、OpenAIの公開を待たずにこの記事を今出すと決めました。私もその判断に賛成です。今四半期に予算を組む人にとっては、存在しないページより、「誰にもわからない。代わりに確実にわかっているのはこれだ」とはっきり示すほうが役に立ちます。
Cyberの行は存在し、意図的に空欄になっている
価格がないのは見落としではなく意図的だと私が確信している根拠が、ここです。

OpenAIの料金表の「Specialized models」セクションまでスクロールすると、3つの行があります。chat-latestには価格があります。gpt-5.3-codexにも価格があります。Cyberの行にはありません。
| 区分 | モデル | 入力 | キャッシュ入力 | 出力 |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | chat-latest | $5.00 | $0.50 | $30.00 |
| Codex | gpt-5.3-codex | $1.75 | $0.175 | $14.00 |
| Cyber | gpt-5.4-cyber | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
ここから3つのことがわかり、いずれも今そのページで確認できます。
この行に書かれているのはgpt-5.4-cyberです。6月に出た5.5-Cyberでも、昨日出た5.6-Cyberでもありません。OpenAIは少なくとも3つのCyberモデルを経ながら、2世代前のIDを料金表に残したままにしています。
列は存在しないのではなく、空白です。OpenAIはこの区分を丸ごと省くこともできました。しかし行を載せたうえで埋めないことにしており、それは「これは存在するが、ここで買うものではない」と読めます。
そしてこのパターンは世代をまたいで一貫しています。Cyberの価格が出る予定なら、すでにその行が待っていたはずですが、2回のモデルリリースを経ても空のままです。
他のあらゆる専用モデルの扱いと比べてみてください。Codexには公開料金があります。AgentKitとAssistants APIも同様です。Cyberは積み残しではなく、例外です。
GPT-5.6の他のモデルはいくらか
GPT-5.6-CyberはSolをベースにしているため、Solの料金表が基準点になります。また、大半の防御側が実際に使うことになるDaybreak Blueで得られるのも、このティアです。

表の前に、多くの記事がいまだに誤っているため、はっきり訂正しておきます。2026年7月30日に、OpenAIはTerraを20%、Lunaを80%値下げしました。Solは据え置きです。Terraが$2.50/$15、Lunaが$1/$6と書かれていれば、OpenAI自身の7月のローンチ記事の本文も含めて、それは古い数字です。Lunaは現在、その5分の1の価格です。
また、7月にはなかった短いコンテキストと長いコンテキストの列に料金表が分かれました。ウィジェットで、自分の組み合わせの実際の費用を確認してください。
インタラクティブ
GPT-5.6料金表(サービスティア別)
100万トークンあたり。サービスティアを選ぶと、同じ処理がどれだけ変わるかがわかります。
デフォルトです。リアルタイムで応答し、定価で課金されます。
| モデル | 短 入力 | 短 出力 | 長 入力 | 長 出力 |
|---|---|---|---|---|
| Sol | $5.00 | $30.00 | $10.00 | $45.00 |
| Terra | $2.00 | $12.00 | $4.00 | $18.00 |
| Luna | $0.20 | $1.20 | $0.40 | $1.80 |
| Cyber | どのティアでも非公開 | |||
Solで入力5億・出力1億トークン:月$5,500。
<div class="pxcalc-panel px-batch">
<p class="pxcalc-note">標準料金の半額です。遅延と引き換えで、夜間スキャンや大量のトリアージに向いています。</p>
<table class="pxcalc-t">
<thead><tr><th>モデル</th><th>短 入力</th><th>短 出力</th><th>長 入力</th><th>長 出力</th></tr></thead>
<tbody>
<tr><td>Sol</td><td>$2.50</td><td>$15.00</td><td>$5.00</td><td>$22.50</td></tr>
<tr><td>Terra</td><td>$1.00</td><td>$6.00</td><td>$2.00</td><td>$9.00</td></tr>
<tr><td>Luna</td><td>$0.10</td><td>$0.60</td><td>$0.20</td><td>$0.90</td></tr>
<tr class="pxcalc-cyber"><td>Cyber</td><td colspan="4">どのティアでも非公開</td></tr>
</tbody>
</table>
<p class="pxcalc-take"><strong>同じ入力5億・出力1億トークン:</strong>月$2,750。半額です。</p>
</div>
<div class="pxcalc-panel px-fast">
<p class="pxcalc-note">標準料金の2倍です。2026年7月30日にPriority processingから名称変更されましたが、どちらのservice_tier値も引き続き使えます。</p>
<table class="pxcalc-t">
<thead><tr><th>モデル</th><th>短 入力</th><th>短 出力</th><th>長 入力</th><th>長 出力</th></tr></thead>
<tbody>
<tr><td>Sol</td><td>$10.00</td><td>$60.00</td><td>$20.00</td><td>$90.00</td></tr>
<tr><td>Terra</td><td>$4.00</td><td>$24.00</td><td>$8.00</td><td>$36.00</td></tr>
<tr><td>Luna</td><td>$0.40</td><td>$2.40</td><td>$0.80</td><td>$3.60</td></tr>
<tr class="pxcalc-cyber"><td>Cyber</td><td colspan="4">どのティアでも非公開</td></tr>
</tbody>
</table>
<p class="pxcalc-take"><strong>同じ入力5億・出力1億トークン:</strong>月$11,000。Batchの4倍です。</p>
</div>
料金はOpenAIのAPI料金ページより、2026年8月11日に確認。キャッシュ入力の読み取りは90%割引が維持され、キャッシュ書き込みはキャッシュなし入力料金の1.25倍で課金され、最低キャッシュ保持期間は30分です。
Solの料金が予算の基準として不十分な理由
基準点を取り、それを正しい方向に調整してください。以下はすべて、実際のコストを下げるのではなく上げる方向に働きます。

**CyberはSolよりトークンを多く消費します。**OpenAIは脚注でこう述べています。このモデルは"tends to be more extensive and comprehensive than GPT-5.6 Sol in its reasoning budget, leading to higher token usage."(推論予算の面でGPT-5.6 Solより広範で包括的になる傾向があり、トークン使用量が増える)。Solでは出力が入力の6倍で課金されるため、推論の軌跡が長くなるのは高くつくタイプの追加分です。
**セキュリティ作業は長いコンテキストの作業です。**見慣れないコードベースを読み、脆弱なコードに到達可能かを追跡するのは、まさに長いコンテキストのティアに該当する処理で、Solの入力は$10、出力は$45に倍増します。他に何も変えなくても、出力だけで50%の上昇です。
**エージェント型の作業はターン数を増やします。**ExploitBenchの標準設定ではエージェントを300ターンに制限しており、OpenAIは600ターンに拡張した比較も実施しました。ターンごとにトークンがかかります。1タスクに数百ターンを要するベンチマークは、トークン単価がいくらでも安い処理ではありません。同じ構図はSol Ultraにも見られ、既定で4つのエージェントを並列に動かし、そのすべてに課金されます。
これらを合わせると、正直な指針はこうです。同じタスクでSolに見込む予算より、Cyberは高くつくと想定し、仮の単価同等という前提に惑わされないでください。トークンの支出が実際にどこへ行くかは、Solレビューでさらに詳しく解説しています。
アクセスに実際かかるコスト(トークン以外)
請求書だけがコストではなく、多くのチームが最初にぶつかるのも請求書ではありません。
**審査にかかる時間。**Daybreakへの経路はすべて、本人確認、承認された用途の制限、法的な誓約を経ます。これを前提に計画を立てる人には、OpenAIのパートナーページの一文を引用しておく価値があります。関心を示して申し込んでも"does not guarantee program inclusion, model access, or a production timeline."(プログラムへの参加、モデルへのアクセス、本番の時期を保証するものではない)とのことです。
**期限つきのハードウェアキー。**2026年9月1日から、Daybreakのすべての個人アカウントでハードウェアセキュリティキーが必須になります。チームがTOTPを使っているなら、期日つきの調達になります。OpenAIは必要なアカウント向けにYubicoの優待価格を用意しており、単価は下がりますが、リードタイムは変わりません。
**サンドボックスのインフラ。**OpenAI自身のガイダンスは、これらのワークフローを本番システムにもオープンなインターネットにもアクセスできない管理された環境で実行し、サンドボックスの境界を定期的にテストすることです。これは実際のインフラと実際のエンジニアリング工数であり、汎用のコーディングモデルのように省略できるものではありません。
既存の契約は引き継がれません。ChatGPT Enterpriseの契約はDaybreakへのアクセスではなく、Azure経由でOpenAIのモデルを使うことも同じです。Daybreakは、すでに支払っているものの上に重なる別の承認です。
**パートナー経由の近道には落とし穴があります。**Accenture、IBM、CrowdStrikeなどのDaybreakパートナーを通すほうが、自分で申請するより確かに速いです。ただしOpenAIは、モデルへのアクセスはパートナー側にとどまり、"not transferred directly to the customer."(顧客に直接移転されない)と明言しています。購入するのはコンサルティング並みの価格のサービス契約であり、トークン単位で課金されるAPIキーではありません。
実際に使える試算例
Cyberには料金がないので、料金があるものを見積もりましょう。トークン予算を入力5億、出力1億に固定し、Solの料金でDaybreak Blueの1か月分の作業を計算します。
| 構成 | 入力コスト | 出力コスト | 月額合計 |
|---|---|---|---|
| BatchまたはFlex、短いコンテキスト | $1,250 | $1,500 | $2,750 |
| 標準、短いコンテキスト | $2,500 | $3,000 | $5,500 |
| 標準、長いコンテキスト | $5,000 | $4,500 | $9,500 |
| Fastモード、短いコンテキスト | $5,000 | $6,000 | $11,000 |
| Fastモード、長いコンテキスト | $10,000 | $9,000 | $19,000 |
同じモデル、同じトークン予算、同じ作業です。請求額は課金の選択だけで$2,750から$19,000まで、7倍近い開きがあります。
予算の話し合いに私が持っていくのはこの数字です。自分で制御できるからです。OpenAIが最終的にCyberを100万トークンあたり$5にするか$8にするかよりも、Batchで足りるのに長いコンテキストのFastモードで回していないかのほうが重要です。
比較として、Sol料金の内訳では、一般的なエンジニアリング作業で同じ試算をしています。数字が高すぎる場合は、Terraが同じ基準の大半を40%の料金でカバーしますし、OpenAI以外の選択肢はGPT-5.6の代替のまとめで紹介しています。
競合ラボの価格も同時に見積もる価値があります。OpenAI APIとAnthropic APIの比較が最も条件の近い比較で、GPT-5.6とClaudeはそのトレードオフの性能面を扱っています。
これが変わるのはいつか
起きる必要があることは2つあり、近そうなのは1つだけです。
OpenAIは、GPT-5.6-Cyberのシステムカードを"at a later date."(後日)公開すると約束しています。システムカードが扱うのは評価と安全対策であり、商業条件ではないため、料金の疑問には答えませんが、次に予定されている開示であり、性能に関する主張をどの程度真剣に受け止めるべきかがわかります。
商業条件のほうは難しい判断です。空のCyberの行は少なくとも2世代のモデルを生き延びており、OpenAIがCyberアクセスを製品のSKUではなく、交渉による関係として扱っていることを示唆します。私の見立てでは、審査要件が存在する限り、見積もりベースのままでしょう。料金を公開すれば誰でも買えることを意味し、アーキテクチャ全体はそうではないという前提で作られているからです。
どちらかが出たら、このページを更新します。動きをリアルタイムで追いたい場合は、ファミリー全体について最新に保っているGPT-5.6料金ガイドと、競合が同等の作業にいくら請求しているかを追うSolの代替の記事をご覧ください。
待つこと自体が問題なら、それは妥当な結論です。まさにそうした読者向けに、GPT-5.6-Cyberの代替をまとめました。
今四半期、代わりにやること
セキュリティプログラムがあり、待てない予算サイクルがあるなら、次のとおりです。
- **Daybreak Redではなく、Daybreak Blueに申請する。**申請は無料で、OpenAI自身が推奨する出発点であり、今日すぐ表計算に入れられる公開料金のあるSolで動きます。ティアの違いは、名前から想像するよりも小さいです。
- Solの標準・短いコンテキストの料金で予算を組み、長いコンテキスト分の予備費を加える。Cyberの数字をでっち上げずに、根拠のある数字が得られます。
- **非同期の処理はすべてBatchに移す。**夜間スキャンの料金を半分にするのは、このリストで最も効果の大きい手段で、誰の承認も要りません。
- **ハードウェアキーの調達を今すぐ始める。**9月1日の期限は遠くなく、キーはアクセスの前提条件であって付随品ではありません。
- **パートナーへの依頼の見積もりを並行して取る。**必要なのがモデルへのアクセスではなく成果なら、パートナーのほうが自社で人員を揃えるより速く、安いかもしれません。
eeselを試す
問題は違いますが、苛立ちは同じです。存在しない料金表を前にAIプロジェクトの予算を組もうとしたことがあるなら、この感覚をご存じでしょう。eeselは、それを意図的になくす設計にしています。
eeselは、チケットやチャット1件につき1クレジットで課金し、どれだけ長くかかっても同じです。考えるために消費したトークン単位ではありません。プランは500クレジットで月額$299から、無料の100クレジット付きで、試すのにカードは不要です。契約を決める前に、過去の何千件ものチケットでシミュレーションを実行し、ベンダーのベンチマークではなく、実際のチケット構成での解決率を確認できます。
そのうえで、AIエージェントを信頼できるチケットの種類に絞り込み、残りはエスカレーションします。すべてのツール操作はログに記録され、機密性の高いものは人間の承認を挟めるため、セキュリティレビューで足止めされずに通過できます。
