
誰にでも経験があるはずです。プロジェクトの更新情報、会社のポリシー、最終版のデザインファイルなど、重要な情報が「どこかにある」ことは分かっているのに、チームが使っている十数のアプリのどれかに埋もれてしまっている。そこから、必死にタブを切り替えたり、同僚の肩を叩いたりする作業が始まります。Slackは私たちの仕事上の会話のほとんどが行われる場所ですが、その検索バーだけでは、Slackの外部にある情報を見つけるのに苦労することがよくあります。
これこそが、GoSearchのようなエンタープライズサーチツールが解決しようとしている問題です。散在するすべてのナレッジを、あなたのSlackチャンネルに直接接続するのです。このガイドでは、GoSearchとSlack AIのインテグレーションについて、その機能、コスト、そして特にSlack独自のAI機能と比較した場合の限界点について詳しく解説します。あなたのチームにとって最適な選択かどうか、一緒に考えていきましょう。
エンタープライズサーチとは?
エンタープライズサーチとは、会社全体で使えるユニバーサルな検索バーのようなものだと考えてください。それは、GoogleドキュメントやConfluence、Notionなど、社内で使われているさまざまなアプリすべてに接続し、あらゆる情報を検索可能な一つの場所に集約します。その目的は、情報を探すのに時間を浪費するというフラストレーションのたまる「情報のサイロ化」を解消し、チームが簡単に見つけられるべき答えをすぐに見つけられるようにすることです。
そして、もはや単なるキーワード検索の話ではありません。現代のエンタープライズサーチは、AIを使って、あなたが平易な言葉で尋ねていることを実際に理解します。それは、古くて使いにくいデータベースを検索するというより、親切な同僚に助けを求めるような感覚に近いものです。
GoSearchとは?
GoSearchは、チームがどこに保存されている情報でも見つけられるように作られた、AI搭載のエンタープライズサーチツールです。単にファイルを見つけるだけでなく、的確な「答え」を提供することを目的として設計されています。
以下に、その際立った特徴をいくつか挙げます。
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100以上のアプリに接続: Google DriveやConfluenceからJiraまで、チームが仕事で使うほぼすべての場所からナレッジを集約します。
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エージェントAI: これは標準的な検索とは少し異なります。GoSearchは、複数のドキュメントを読み解き、各ソースから最も重要な部分をまとめて要約した回答を生成するAIエージェントを使用します。
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セキュリティ重視: インデックスを作成しないリアルタイムのデータ検索や、データ保持ゼロのポリシーなど、企業の機密情報を保護するための本格的なセキュリティオプションを備えています。
Slack AIとは?
Slack AIは、あなたが毎日使っているSlackプラットフォームに直接組み込まれた一連のAI機能です。その主な役割は、別のツールに切り替えることなく、チームの生産性を向上させることです。
主な機能は以下の通りです。
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会話の要約: 長いチャンネルやスレッドの要点をまとめてくれるので、数分かかるところを数秒でキャッチアップできます。
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AIによる検索: チームのSlackでの会話、共有ファイル、Canvasの奥深くに埋もれた答えを掘り起こすのに役立ちます。
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ワークフローの自動化: Slack内で行われる定型的なタスクについて、シンプルな自動化ワークフローを構築するのを手助けします。
GoSearchとSlack AIのインテグレーションの仕組み
まず知っておくべきなのは、これがGoSearchとSlackが常に相互に同期するような、非常に緊密な双方向のインテグレーションではないということです。というより、GoSearchがその強力な検索エンジンを巧みにSlackのインターフェースに直接埋め込んだ、という方が近いでしょう。ワークスペース内に常駐する検索拡張機能のようなものだと考えてください。
GoSearchとSlack AIのインテグレーションの主な機能
一度設定すれば、このインテグレーションによって、チームは会話の流れを止めることなく、社内のあらゆる情報にアクセスできるようになります。実際の動作を見てみましょう。
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どのチャンネルからでも検索可能:
/gosearch
に続けて質問を入力するだけです。GoSearchが接続されているすべてのアプリをスキャンし、結果をポップアップで表示するため、チャット画面を離れる必要さえありません。 -
AIが生成した回答を取得: より直接的な質問には、
@GoSearch
ボットにメンションします。「第4四半期の休暇ポリシーは?」のように尋ねると、要約された回答と公式ドキュメントへのリンクが返されます。 -
見つけた情報を即座に共有: 探していたドキュメントが見つかりましたか?クリック一つでそのチャンネルに投稿できます。もう別のブラウザタブからリンクをコピー&ペーストする必要はありません。
メリットと限界
メリットは明らかです。コンテキストスイッチが減り、情報へのアクセスが迅速化し、誰もが同じ「信頼できる唯一の情報源」を見つけて共有できるため、コラボレーションが向上します。
しかし、限界もあります。このインテグレーションは、あくまで検索と共有のためのツールです。情報を見つけることには優れていますが、その次のステップには役立ちません。例えば、サポート担当者が適切なヘルプ記事を見つけるためにこれを使っても、その情報を手動でコピーし、顧客への返信を作成し、ヘルプデスクでチケットをクローズするという作業は依然として残ります。ナレッジは見つけ出しますが、それを使って何かを実行するわけではないのです。
ここで、eesel AIのようなツールが、まったく異なる角度からこの問題に取り組んでいます。私たちのプラットフォームは、単にナレッジを見つけるだけでなく、そのナレッジを使ってタスク全体を最初から最後まで自動化します。当社の**AI社内チャットもSlack内で動作し、ConfluenceやGoogleドキュメントなどのWikiから回答を引き出します。しかし、それだけではありません。当社のAIエージェント**は、同じナレッジを使ってサポートチケットを自律的に解決することができ、単純な検索を完了したタスクへと変えるのです。
GoSearchとSlack AIのインテグレーション vs. SlackネイティブAI
では、どちらを使うべきでしょうか?それは、会社のナレッジがどこに保存されているか、そして何を達成しようとしているかによって決まります。
あなたのナレッジはどこにありますか?
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Slack AI: このツールは、Slackの内部にすでにあるナレッジの検索と要約に優れています。過去の会話、チャンネルで共有されたファイル、Slack Canvasなどを考えてみてください。Google Driveのような接続されたアプリを覗くことはできますが、多くの場合、全文ではなくタイトルや基本情報をスキャンするだけです。
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GoSearch: その真価は、*社外のすべてのナレッジベース*にまたがる、深く連携された検索機能にあります。100以上の異なるアプリのドキュメントの全文を読み取るため、Slackの外部に保存されているあらゆる情報に対して、はるかに完全な回答を提供します。
何をしようとしていますか?
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Slack AI: 社内のチームチャットに追いつくための最適なツールです。先週プロジェクトチャンネルで決定された事項を見つけたり、欠席した会議の要約を得たりするのに使います。社内コミュニケーションの生産性を高めることに重点を置いています。
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GoSearch: 公式な外部ドキュメントからの回答が必要な質問に使うものです。例えば、「公式の返金ポリシーは何ですか?」(Confluenceページにある)や「最新のマーケティング資料はどこにありますか?」(Google Driveのフォルダにある)といった場合です。文書化されたナレッジの「信頼できる唯一の情報源」となります。
インテグレーションの限界:回答から行動へ
重要なのは、GoSearchもSlack AIも、情報を見つけることには非常に優れていますが、そこで彼らの仕事は終わるということです。彼らはあなたに答えを渡し、次に何をすべきかはあなた次第です。これにより、特にカスタマーサポートやITチームの多くのワークフローに、大きな手作業のギャップが残ります。
真のワークフロー自動化には、見つけた情報を使って実際に何かを実行できるエンジンが必要です。例えば、eesel AIは、返金ポリシーに関するヘルプ記事を見つけるだけではありません。その記事を読み、ブランドのトーンに合わせたパーソナライズされた返信を下書きし、チケットに適切なタグを付け、さらにはAPIコールを介してShopifyで顧客の注文状況を確認するように設定できます。ナレッジを完了したタスクに変えることでプロセスを完結させるのです。これは、検索ツールが設計されていない領域です。
機能 | Slack AI | Slack上のGoSearch | eesel AI |
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主な用途 | Slackチャットの要約と検索 | Slackから外部ドキュメントを検索 | ワークフロー全体の自動化(例:チケット解決) |
ナレッジソース | Slackデータ、アプリの表層的な情報 | 100以上の外部ソース(詳細なコンテンツ) | ヘルプデスク、Slack、Confluence、G-Docs、過去のチケット |
主要機能 | 情報の要約と検索 | 連携検索と回答生成 | 自律的なアクションとワークフロー自動化 |
セットアップ | Slackの有料プランに組み込み | 別途GoSearchのサブスクリプションが必要 | セルフサービスで数分で設定完了 |
最終的な結果 | ユーザーが回答を得る | ユーザーがドキュメントや回答を得る | タスクが完了する(例:チケットが解決される) |
価格とセットアップ
さて、価格について話しましょう。Slack内でGoSearchを使用するのは単一の購入ではありません。2つの別々のサブスクリプション料金を支払う必要があり、コストは積み重なります。
GoSearchの価格
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Free: 1日5回の検索と5回のAIクエリという非常に限定的なプラン。
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Pro: 月額ユーザー1人あたり20ドル。無制限の検索とAIクエリが可能になり、すべての個人アプリに接続できます。
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Enterprise: カスタム価格。ワークスペース全体のアプリを接続し、高度なセキュリティ機能を利用するにはこのプランが必要です。
Slack AIの価格
Slack AIの価格は単体では販売されていません。その機能はSlackの有料プランにバンドルされています。
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プロ: 月額ユーザー1人あたり8.75ドル(月払い)。要約や検索などの基本的なAI機能が含まれます。
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ビジネスプラス: 月額ユーザー1人あたり18ドル(月払い)。AIを活用したワークフローなど、より高度な機能が利用できます。
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Enterprise Grid: カスタム価格。エンタープライズグレードのすべてのAIおよびセキュリティ機能が含まれます。
組み合わせた場合のコストと複雑さ
GoSearchとSlack AIのインテグレーションを最大限に活用するには、企業は有料のSlackプランと有料のGoSearchプランの両方が必要です。10人の小規模チームの場合、毎月最低でも「(10 * 8.75ドル) + (10 * 20ドル) = 287.50ドル」の費用がかかることになります。
このように複数のツールを管理することは、予算やITチームにとって頭の痛い問題となり得ます。対照的に、eesel AIは、明確で予測可能な価格設定を持つ単一のプラットフォームを提供します。当社のプランには、すべての製品(AIエージェント、Copilot、Triage、社内チャット)が含まれており、機能ごとに異なる複雑なシート単位のライセンスではなく、全体的な使用量に基づいています。これにより、物事がシンプルに保たれ、単なる別の検索ツールではなく、実際に仕事を終わらせる完全なソリューションに対して料金を支払うことが保証されます。さらに、営業担当者とのやり取りは不要で、数分でサインアップしてすべてを自分で稼働させることができます。
仕事に適したツールを選ぶ
GoSearchとSlack AIのインテグレーションは、主要なチャットハブ(Slack)と散在するすべてのナレッジベースを接続しようとするチームにとって、堅実な選択肢です。会話の最中に外部ドキュメントを簡単に取得できる点で優れています。一方、Slack AIは、Slack内部で発生する絶え間ない情報やチャットの流れを管理するのに最適です。
しかし、覚えておくべき最も重要なことは、どちらも基本的には情報検索ツールであるということです。人々がより速く答えを見つけるのを助けるために作られています。
検索機能の向上が唯一の目標であるならば、この組み合わせは非常に適しているかもしれません。しかし、手作業を減らし、チームの効率を高め、反復的なタスクを自動化したいのであれば、検索を超えた真の自動化プラットフォームに目を向ける必要があります。
単に答えを見つけることから、アクションの自動化へと進む準備ができているチームにとって、eesel AIはその次のステップです。当社のプラットフォームはあなたのナレッジに接続し、それを使って、サポートチケットの解決、従業員の質問への回答、退屈なタスクを24時間365日処理できるAIエージェントを動かします。**無料トライアルを開始**して、真の自動化をどれだけ迅速に立ち上げられるか、ご自身で確かめてください。
よくある質問
GoSearchとSlack AIのインテグレーションは、100以上の外部アプリにわたる詳細なコンテンツの検索に優れており、文書化されたナレッジベースから包括的な回答を提供します。対照的に、SlackネイティブのAIは、主にSlackのチャンネル、メッセージ、Canvasの内部にある情報の要約と検索に焦点を当てています。
主な利点としては、コンテキストスイッチの削減、Slack内から直接外部の企業情報に迅速にアクセスできること、そして信頼できる唯一の情報源を簡単に共有することによるコラボレーションの向上が挙げられます。これにより、チームは会話を離れることなく、特定のドキュメントを見つけたり、要約された回答を得たりすることができます。
GoSearchとSlack AIのインテグレーションを導入するには、有料のSlackプラン(プロまたはビジネスプラス)とGoSearchプラン(ProまたはEnterprise)の2つの別々のサブスクリプションが必要です。これは、ユーザーごとに両方のコストがかかることを意味し、単一プラットフォームのソリューションと比較して、合計コストがかなり高くなる可能性があります。
GoSearchとSlack AIのインテグレーションは、Google Drive、Confluence、Notion、Jiraなどの人気アプリを含む100以上の異なるアプリに接続できます。これらの多様な外部ナレッジベースから完全なコンテンツを取得し、一つの検索可能な場所に集約するように設計されています。
情報を見つけることには優れていますが、GoSearchとSlack AIのインテグレーションは主に検索と共有のためのツールです。回答やドキュメントを提供してくれますが、その後のステップやタスクを自動化することはなく、返信の作成やチケットの解決といったアクションには手作業のギャップが残ります。
GoSearchとSlack AIのインテグレーションのセットアップには、GoSearchをSlackワークスペース内の検索拡張機能として統合する作業が含まれます。GoSearchのエンジンをSlackに埋め込む形ですが、それでも2つの別々のサブスクリプションとそれぞれの設定を管理する必要があります。